同じ大きさかたちの穴や部材を加工するとき、まずその加工のための定規をつくります。
専門用語で「治具(じぐ)」と呼ぶもので、作りはなるだけ簡易的で手間をかけずに
材料も切った残りの端材などを使ったりするのですが
この治具の精度次第で製品の良し悪しが決まってしまうほど、重要なものです。
今は、コンピュータ制御の特殊な機械があって
CADデータを入力すると、そのデータ通りの精密な加工が出来てしまうので、
この「治具」というものは必要なく、その労力をかけず工程を進めることができる環境の工場も増えています。
現在の技術、過去の技術。
どちらが正しいとか間違いだとかではなく、
どちらも知っている。どちらのやり方もできる。それが大切だと思います。
基本を知らないと応用はできない。
この言葉に少し似ている気がします。